漫画や小説を書くときに起承転結はそれぞれ何ページずつに配分すればいいのか迷いますよね。
しかしこの割合は適当でかまいません。
それよりも大事なことは起承転結各パートの役割をちゃんと理解して、その役割をちゃんと果たせるように配分していくこと。
とくに「起」はできるだけ短めに。起承転結の配分・割合で一番気をつけるべきはこの「起」の部分です。
漫画とか小説を書くなら、起承転結の割合はだいたい各パート25%ずつです。これが平均値。
100ページの小説を書くなら起承転結それぞれが25ページずつになります。
しかしこれはただの平均値です。あまり気にする必要はありません。各パートが作品の都合で長くなったり短くなったりしても問題なし。
ただし起承転結の最初の「起」の部分だけは割合に注意が必要。というのも「起」はスピード勝負だから。「起」は短ければ短いほど良い「起」になります。
逆に「起」が長引いてしまうといつまでたっても物語が始まらないダラダラした作品に。読者は最初の方で嫌になってしまいます。
だから「起」だけはスピード勝負。可能な限り短く。
短くするコツはストーリーのスタート地点を出来るだけ後ろへズラすこと。「起」がダラダラ長い作品はスタート地点が前すぎます。そのせいでストーリーの頭からよけいな話がダラダラ続いてしまいます。
「起」がどうしてもダラダラ長くなってしまう人というのは、「起」の役割自体を理解できていない可能性が高いです。基本講座の「起」の解説ページを一度確認してみてください。
ストーリーを立ち上げるための基本がわかっていないと「起」はついダラダラ長びいてしまいます。構成の基本をしっかり学んでおく必要があります。
書いている漫画や小説の内容によって承やクライマックスは長くなったり短くなったりします。このへんは自分で判断して書いていけばいいです。どのパートも均等に25%ずつに分ける必要はありません。
とくに30ページぐらいの読み切り漫画の場合は、最後のクライマックスパートが他のパートより長くなるのが普通です。
漫画はストーリーではなく競技で楽しませるものです。ストーリーはオマケ程度で、山場での敵とのバトルがメインになっていたりします。
こうした要因があるため読み切り漫画のページ配分は、クライマックスシーンを描く4幕目が30%とか40%になったりします。
さらには漫画の場合クライマックスで大ゴマを使用したりするので、ページ的な配分はいっそう大きくなっていきます。
平均値にとらわれるのではなく、一番面白いと思える割合を見つけ出しましょう。正解はありません。作品によってベストな割合は全然違ってきます。
「起」だけはとにかく可能なかぎり短く。他のパートは25%という平均値を念頭におきながら、どのパートを長めにじっくり描けば面白くなるかを作品ごとに自分で見つけ出しましょう。
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