面白いストーリーの作り方

物語や小説のクライマックスの作り方

目次
クライマックスの作り方

ストーリーの山場を盛り上げる方法は単純です。ポイントは2つだけ。

これだけ。

それなのに「クライマックスが思いつかない」と悩んでいる人が多いのは、クライマックスというもの自体をよく理解できていないから。

なぜクライマックスは盛り上がるのか?

「なぜストーリーの山場はあんなに盛り上がるのか」

この原理が理解できればクライマックスの盛り上げ方もわかります。

答えは単純です。ストーリーが展開していく中で意味がどんどん積み重なっていくからです。ピラミッドみたいなものです。土台がどんどん積み上げられていくから、クライマックスは高い所に乗ることができます。

つまり、土台を用意していないと高い位置には置けません。ピラミッドの頂上部分だけ必死に作り上げて、それをなんとか空中に浮かそうとするようなものです。

クライマックスで感動したり泣いたりするのは土台があるから。

たとえば大ヒットしたアニメ『君の名は』を思い出してください。クライマックスで主人公たちは街を救おうと必死に奔走します。

アニメ映画 君の名は

このクライマックスシーンが盛り上がるのは主人公たちの想いがちゃんと積み上がっているから。

もし物語の途中の展開が一切なく、映画がスタートしてすぐにあのクライマックスシーンが始まったらどうでしょうか。想像してみてください。

RADWIMPSの曲が流れはじめ、映画がスタート。

と思ったら、いきなり彗星が落ちてきて街が大ピンチに。主人公は友人たちと協力して町のみんなを避難させようとする。

なんとか助かった。めでたしめでたし。

こんな映画絶対にヒットしないですよね。金返せと怒られます。

『君の名は』以外の映画でも想像してみてください。自分の好きな映画でいいです。もしいきなりクライマックスシーンから始まったとしたら、はたして面白いと感じるでしょうか?

クライマックスをいきなり見せられても誰も面白いとは感じません。土台がないからです。クライマックスが盛り上がるのはクライマックスがいい出来だからではありません。土台が良い出来だからクライマックスも山場として盛り上がります。

クライマックスの感動は主人公の想いがもとになっている

「クライマックスがうまく作れない」そう悩んでいるなら、原因はほぼ間違いなく土台部分にあります。

土台がしっかりしていればクライマックスは意外なほどあっさり出来てしまいます。

土台を見直しましょう。序盤や中盤がうまく作れていないからクライマックスの盛り上がりを生み出せません。

ポイントとなるのは冒頭でも言ったように次の2つ。

ストーリーの序盤や中盤で、このための準備をしっかりやっておくこと。

クライマックスに一番必要なものは主人公の想いが爆発するシーンです。物語の山場ではとにかく可能な限り主人公の想いを強く出す必要があります。

『君の名は』でいえば恋愛感情ですね。主人公の頭の中からヒロインの記憶がどんどん消えていこうとしますが、主人公はそれが消えてしまわないようヒロインの名前を必死に思い出そうします。

主人公の想いが強く出るこのシーンこそが映画のなかで一番盛り上がるシーンになります。映画を観て観客が感動するのは、主人公の強い想いに胸を打たれるから。

クライマックスでは主人公の想いを爆発させて感動を生み出さないといけません。

「クライマックスが書けない」と言っている人は、たいてい主人公のこの想い自体を用意できていません。

観客の願望どおりのことが起こる

クライマックスを盛り上げるためにもうひとつ大事なものがあります。それは、観客の願望どおりのことが起こること。

つまり、クライマックスに行く前にちゃんと「こうなって欲しい」という願望を観客に持ってもらっておく必要があります。そのうえで、その願望どおりの出来事がクライマックスで起きるから、観客は心地よい爽快感を味わえます。

『君の名は』では主人公とヒロインがずっと会えないという仕掛けを施しています。このアニメ映画が大ヒットした一番の要因はここにあります。

主人公とヒロインは80年代の映画『転校生』のように体が入れ替わってしまいます。よくある趣向なわけですが、『君の名は』が上手かったのはふたりをずっと会えないようにしたこと。このおかげで観客は「ふたりが会えるようになって欲しい」という願望を持ちます。

この感情移入がずっとストーリーに効いていて、町が崩壊しそうになるクライマックスでも「死んだらふたりは永久に会えないじゃないか」とハラハラドキドキすることに。

クライマックスを盛り上げる方法は、いたって単純です。「こうなって欲しい」という願望を観客に持たせておいて、クライマックスでハラハラドキドキさせればいいだけ。

「こうなって欲しい」という感情移入を事前に用意できていないと、どう頑張ってもクライマックスは盛り上がりません。映画が始まったと思ったら急にクライマックスが訪れるようなものです。何も土台がない状態でいきなりクライマックスを見せられても、観客は絶対に面白いとは思ってくれません。

クライマックスが面白く作れたら中級者

いいクライマックスシーンになるかどうかは序盤や中盤の出来でほぼ決まります。

クライマックスに至るまでのいろんなシーンが面白さに関係してくるため、クライマックス作りは簡単ながら実は難易度が高いです。初心者は作れなくて当たり前。

うまく作れなくても落ち込む必要はありません。勉強を続けましょう。努力すればやがてコツが身についてきます。

クライマックスの作り方については基本講座の方でもっと詳細に解説しているので、そちらも読んでみてください。このページに書いてあることよりも少しむずかしい内容になっていますが、レベルアップしていくためには必要なことが書かれています。

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【転結】クライマックスでは主人公の想いを強く出す

クライマックスはむずかいです。もととなる土台がダメだど全然作れません。土台を作れるだけの基礎能力を要求されます。それだけに、ちゃんと出来るようになればもう初心者は卒業。

初心者の人は「クライマックスをちゃんと盛り上げられるような実力を身につける」ということを当面の目標に掲げて頑張ってください。クライマックスをちゃんと作れるようになり、ラストシーンをきちんとまとめることが出来るようになれば、初心者からは卒業です。

 

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